歯周病の予防

歯周病の予防とは、とにかくお口の中の細菌の数を増やさないことです！
（これは虫歯にもいえることです）

歯周病は歯肉炎の段階では、歯の磨き方など口の中の健康管理を積極的にケアすることでよくなります。しかし、ある程度症状が進行している場合は出来るだけ早めに診察を受けることが大切です。
また、歯周病のかかり始めには自覚症状があまりない病気ですので、検査をうけて症状を知ることも大切です。

３か月に一度の期間で歯科医院で専門のクリーニングしていると、歯周病が進行しないともいわれています。
実際に、歯肉炎になりやすい方も歯肉炎でおさまっていたり、虫歯の進行も遅くなっています。

また年齢を重ねてくると、今まで大丈夫であっても唾液の分泌量が減ったりで、歯周病や虫歯の進行が速くなったりしますのでご注意ください。

歯周病の検査

■プロービング検査
プローブという道具を使い、歯周ポケットの深さを調べます。
出血の有無、排膿の有無も調べます。

■動揺度検査
異常な動きがないかを調べます。

■Ｘ線写真による検査
Ｘ線写真により歯の周りの骨の溶け方を調べます。

■カラー写真撮影
数値などではあらわすことのできない歯肉の色や形を正確に記録できます。

■プラークコントロール検査
どこに汚れが残っているかを着色して調べます。
着色しない場合は、触診、視診によって調べます。

ブラッシングの仕方

１．歯ブラシの持ち方

歯ブラシの持ち方に決まりはありませんが、えんぴつを持つように磨くと毛先に余分な圧力がかかりません。
※難しい場合は楽に磨ける持ち方を探しましょう。

２．歯周病に効果的なブラッシング方法

・バス法
歯ブラシの毛先を根の方向に４５°に向けて前後に小刻みに動かします。
このことにより、歯と歯肉の境目の清掃や歯肉の改善に効果があるといわれています。

・つまようじ法
歯ブラシの毛先を爪楊枝のように歯間部に入れて、毛先が歯間部から出ない様にちょこちょこ磨く。

３．歯ブラシの選び方のポイント

・大きさ
大きい歯ブラシでは口の中で動きがとれません。歯の奥の隅々までとどくような、小さめの歯ブラシを選びます。使う人の上の前歯２本分くらいが良いでしょう。

・硬さ
ふつうかやややわめがおすすめです。最近は先端が超極細の二段植毛をおすすめしています。

ブラッシングの補助的用具

歯と歯のすき間などどうしても歯ブラシの毛先が届かない場所の清掃に歯間ブラシ・糸ようじ（デンタルフロス）・ワンタフトブラシなどをおすすめします。

●歯間ブラシ

細い針金の周囲にブラシをつけたようなものです。歯ブラシの毛先が入りにくい歯と歯の間、ブリッジをしているところ、歯茎の近くをきれいにします。隙間に入れて前後します。かなりの歯垢や食べかすがとれます。サイズはいろいろありますので自分にあったものを選び、入らないところには無理に入れないようにします。

●デンタルフロス（糸ようじ）