咬筋ボツリヌス療法とは？

ボツリヌストキシンから抽出されるタンパク質を完全無毒化し、咬筋に注入することで緊張をほぐす治療です。
近年、歯に亀裂が入ったり、歯が割れてダメになる方が増えてきています。
噛んだ時に「ピリッとする」ような症状がある方は、歯の亀裂の可能性があります。
原因はストレスによる食いしばりやはぎしり、パソコンやスマホ等を見る際のうつむきによる食いしばりなど、色々あります。
ある意味、歯周病でなく骨がしっかりした方に多いトラブルとなっています。
歯やマウスピースが割れる、歯に亀裂が入ってきた、歯ぎしり、食いしばり、顎の痛み、顎関節症、頭痛、肩こり、首こり等の治療に使用します。

治療回数、効果の持続について

１，２週間で効果が現れます。
１回の治療では１年後くらいには８０％ほど元に戻ります。
その為、５か月おきに、２回目、３回目をしていただいた方が効果的です。
２回目の半年後には６０％ほど、３回目の半年後には２０％ほどの戻りとなるといわれています。
１回でも十分に効果が出て満足できた場合は１回だけでもいいと考えております。
咬筋の強さや症状により、検討が必要ですので相談しましょう。

＊持続効果はおよそ３～６か月ですが、個人差があります。

ダウンタイムについて

ダウンタイムは特にありません。
その日から日常生活に戻れます。

この治療ができない方

・筋・神経性疾患
　重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症等

・重度呼吸器障害

・妊婦、授乳中

☆妊娠希望の場合

　女性は最終投与日から月経２回、

　男性は３か月は避妊を推奨しています

副作用について

治療後数日は液体が注入された重たい感覚が残る場合がありますが、非常に軽度です。
内出血が起こる場合があります。
咬筋が小さくなることにより、顎がすっきり、シュッと見えるようになったり、場合によっては皮膚がたるむように見える場合があります。
美容整形外科や美容皮膚科でも小顔にしたり、エラの張りを小さくするために使われているのはこの効果を利用しています。

また上記のように妊娠を避けていただきたい期間ができますので、お気を付けください。